京都新聞TOP > 観光アーカイブ > 彦根築城400年祭
インデックス

「ひこにゃん」困ったにゃん

彦根城400年祭の顔、調停に
日米修好通商条約締結150周年記念事業のPRにも利用されることになったひこにゃんだが、使用中止の調停も申し立てられた(彦根市内)
 国宝・彦根城築城四百年祭が開かれている彦根市で来年、後事業として「日米修好通商条約締結百五十周年記念事業」が開催されることが九日、決まった。四百年祭の人気キャラクター「ひこにゃん」を引き続き使うことも決まったが、原作者が使用中止を求める調停を申し立て、関係者を困惑させている。
 四百年祭が今月二十五日に閉幕するのを前に、同日開かれた実行委(会長・北村昌造彦根商議所会頭)が記念事業の開催を確認した。江戸時代の日本を開国に導いた彦根藩十三代藩主で大老の井伊直弼(なおすけ)をたたえるとともに、開国の要因となった日米修好通商条約の締結(一八五八年)から百五十年の節目を祝う。
 四百年祭の閉幕後に発足する実行委が主催し、条約が締結された七月二十九日(旧暦六月十九日)を中心に開催する。期間や内容などは未定。
 さらに、実行委は「ひこにゃん」について、業者や市民がグッズなどに使用できる期限を来年一月十五日までと決定。来年の記念事業では新たに申請してもらい、活用することを決めた。
 ところが、「ひこにゃん」の原作者のイラストレーター男性(22)が同日までに、実行委や市に四百年祭閉幕後の使用中止などを求め、彦根簡裁に調停を申し立てた。
 実行委は昨年一月、ひこにゃんの三図柄やロゴを購入、業者らに無料で使用許可を出してきた。男性が所属する桜井デザイン(大阪市)の桜井紀世美取締役(59)は「ひこにゃんは四百年祭をPRするのが目的。許可の出し方もずさんで作者の意図と異なるキャラクターがはんらんしている」と理由を説明する。
 実行委は「三図柄やロゴの所有、著作権は実行委に帰属している」とし、獅山向洋市長は「弁護士と相談して対応を考えたい」としている。
【2007年11月10日掲載】