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足軽屋敷 保存を

江戸後期の辻番所備えた歴史建物
地元有志が保存活動を進める「辻番所」を備えた足軽屋敷(彦根市芹橋2丁目)
 彦根市芹橋二丁目に残る江戸後期の見張り施設「辻番所」を備えた足軽屋敷を保存するための基金「彦根古民家保全トラスト」が近く設立される。滋賀大経済学部の山崎一眞教授ら市民有志が同屋敷の売却、解体を憂い、建物を買い取る協力金を募る。

■売却、解体ピンチ 買い取りへ
  滋賀大教授ら市民が基金 協力金募る

 辻番所を備えた足軽屋敷が残るのは、江戸時代に彦根藩足軽善利(せり)組の組屋敷約七百戸が置かれた地域(東西約七百五十メートル、南北約三百メートル)。この地域には現在も城下町特有の「食い違い」や「どんつき」と呼ばれる街路が残っているが、約五年前に県立大などの調査で、屋敷の残存戸数は五十戸前後と判明、以後も建て替えが進み、減少しているという。
 山崎教授らは今夏、辻番所を備えた足軽屋敷が売却されることを知り、「売却されれば、財産価値のない建物は更地になる」と危機感を募らせ、基金による買い取りを目指すことにした。目標募金額は一千万円。
 山崎教授が理事長を務めるNPO法人(特定非営利活動法人)「彦根景観フォーラム」携帯電話080(1416)5968は十一日午後一時から、「善利組組屋敷界隈(かいわい)で遊ぼう」を開催。見張り窓を備えた辻番所を特別公開する。集合は同市河原二丁目の寺子屋力石。
【2007年11月10日掲載】