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京の夜 彩る色は

ふさわしい色はどんな色?京都市が指針策定へ
古都の景観保全に向けてネオンサインやイルミネーションにも色彩のガイドラインが設けられることになった(京都市内)
 京都の夜景や町並みにふさわしい色はどんな色?−。京都市は新年度から、京の町並みに合った建築物の外壁やライトアップ、繁華街のネオンなどの色を探り、色彩から景観保全するガイドラインづくりに着手する。「京(みやこ)の色研究事業」と名付け、十四日発表した新年度予算案に経費を計上。学識者や建築家らの研究会もつくり、ガイドラインに基づく行政指導も行うという。
 市が来年度に早期導入を目指している新景観政策で、建築物の主に外壁の色を、色相・明度・彩度で数値化した「マンセル値」を用い禁止色を指定した。しかし、完全に望ましい色までは示せず、特に、夜景の色規制には踏み込めなかった。
 しかし、一部の繁華街ではピンクなど派手な色の照明が目立ち、企業や各家庭のイルミネーションが流行していることから「夜景も含め、市が京都の町並みにふさわしい色を市民に具体的に示す必要がある」として、地域に応じた色彩基準をつくることにした。
 市都市計画局によると、建築物の外壁の色彩を、三山の山すそでは「自然調和型」、町家など中心市街地の「伝統的町並み型」、オフィスビル群の「沿道型」などに区分けし、その地域に合った最も望ましい色彩を提示する。
 夜景も、新景観施策で示した建築物の禁止色を基準に色や照度、点灯時間などの基準を検討し、落ち着いた夜景を演出できるような色彩に誘導していくという。
 市都市計画局は「京都タワーを中心とした夜景は落ち着いているし、五山の送り火の際、夜景が明る過ぎては情緒がなくなる。望ましい色、光を示す、多くの市民に納得してもらえるガイドラインを示したい」としている。
【2007年2月15日掲載】