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中高層ビル“駆け込み”急増

届け出4割増/「田の字」幹線道路沿い前年度比2倍
 京都市内のマンションを含む本年度の中高層建築の届け出件数が、昨年度に比べ四割増、幹線道路沿いでは二倍に急増していることが二十八日開かれた市議会普通予算特別委員会で明らかになった。委員からは、建築物の高さ規制を強化する新景観政策の導入をにらんだ「駆け込み需要」との指摘があった。
 市都市計画局によると、市中高層建築物条例に基づく高さ十メートル以上の建築物の届け出は、二〇〇六年度は一月末までで前年度比一・四倍の三百九十三件。特に、堀川通など都心部の「田の字地区」の幹線道路沿いは四十件で二・三倍と急増している。
 同特別委で委員から「駆け込みで地元住民とのトラブルも多くなる。一刻も早く政策の実施を」との提言があり、同局は「すべてが新景観政策の影響かどうかは言えない」としながらも、「早く施策を実施して景観を再生していきたい」と強調した。
 また、不動産関連の業界から、「敷地が狭い一戸建ての建て替えが新たな規制で困難になる」との指摘が出ていることに対し、福島貞道・都市景観部長は「一月末に示した修正案でクリアしている」と述べた。さらに、建築物や広告が新基準に合っているかを審査する市の窓口の在り方については、「職員の質、態勢をしっかり充実させる」と答弁した。
【2007年3月1日掲載】