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6私大が配慮要請

高さや色彩規制で
 京都市の二月議会で審議中の新景観政策について、立命館大や同志社大などの私立大を運営する六学校法人が九日までに、連名で規制への配慮を求める申し入れ書を市に提出した。大規模な建物や施設を多数有する大学にとって建て替えなどで影響が大きく、新景観政策の推移について不安を抱えて見守っている。
 申し入れたのは、立命館、同志社のほか大谷大、京都産業大、京都精華大、龍谷大を運営する計六法人。申し入れ書は「京都の教育研究機関のキャンパスは優れた景観を構成する重要な要素で、高さや色彩などの規制の下では成り立たない」として特別の配慮を求めている。
 立命館大は衣笠キャンパス(北区)が世界遺産の龍安寺に近く、キャンパスがほぼ規制区域に入り、建物の屋根に傾斜を付けたり、和風にする必要がある。同志社大も今出川キャンパス(上京区)が京都御苑に近く、場合によっては高さ制限が厳しくなる見込みだ。
 各大学に申し入れを呼びかけた立命館の森山哲朗管財課長は「既存の建物との調和が失われ、階数も減る恐れがある。大学間競争が厳しくなるなかで、施設の充実ができなくなる」と話す。
 一方、申し入れには加わっていないが、京都大は高さ制限が二十メートルの吉田キャンパス(左京区)で、特例措置で三十一メートルの建物を十棟建設し、病院構内でも三十一メートルの病棟の建設を計画中だ。
 齋藤福栄施設・環境部長は「規制強化で特例措置の審査がどうなるか心配だ。キャンパスの建物は鴨川から見た『大文字』の眺望の範囲内に入っているが、明確な基準が示されておらず困っている」と話している。
【2007年3月10日掲載】