京都新聞TOP > 政治・社会アーカイブ > 京都市新景観条例
インデックス

洛東病院跡 高さ抵触

今の建物より低くしたのに… 設計変更悩み
京都府が家庭支援総合センターなどを整備する府立洛東病院跡。東山の稜線が近い(京都市東山区)
 京都府が府立洛東病院跡地(京都市東山区)に設置予定の「家庭支援総合センター」建設計画が、九月から導入される京都市新景観政策の高さ規制に触れ、見直しを迫られている。建築できる建物の高さが十五メートルから十二メートルに引き下げられ、当初予定の三階建てが二階建てになる可能性が出てきた。ただ、周辺景観に配慮すれば規制が緩和される特例もあり、府は「どう設計すればよいのか」と頭を悩ませている。
 洛東病院跡地は敷地面積一万三百平方メートル。府は本年度中に残る建物(四階建て)を解体し、二〇〇八年度にも京都児童相談所(京都市上京区)や吉田母子寮(左京区)、婦人、障害者相談所などの機能を統合した家庭支援総合センターを着工する予定だ。
 ところが、二月市議会で決まった新景観政策で、跡地一帯からは東山の稜線(りょうせん)が見え、清水寺など有名寺院も近いため、高さ規制が強化されることになった。
 府が計画していた同センターの延べ床面積は約五千五百平方メートル。病院よりも低い三階建てを想定していたが、それでも新規制に抵触、二階建てにすると、駐車場や一時保護児童用運動場などが狭くなるという。跡地内に移転する予定の京都府警東山署も、センターとほぼ同じ延べ床面積を確保する計画で、高さ規制の対象になるとみられる。
 ただ、新景観政策の高さ規制にはデザインや屋上緑化などで「地域の景観に配慮」した場合、規制が緩和される特例がある。府は現在、設計業者を選定中で「決定業者と、どう工夫するか話し合う」(こども未来室)としている。
【2007年5月21日掲載】