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名物アーチ消える

政策の余波「都をどり」にも
昨年まで設けられていた「都をどり」のアーチ看板=上=と、京都市の新景観政策を受けて、アーチ型広告に替えて設置された2本の柱の広告=下=(京都市東山区・四条通花見小路)
 4月1日から始まる「都をどり」を主催する祇園甲部歌舞会は、京都市東山区四条通花見小路の南側に設けて長年親しまれてきたアーチ型広告を今年から取りやめる。華やかに「都をどり」をPRしてきたが、昨秋実施された市の新景観政策の影響で、2本の支柱に変更する。関係者から惜しむ声も出ている。
 アーチ型は高さ約6メートル、幅約7メートルあった。今年は看板を作り替えたため例年より約1週間遅く27日に、花見小路の両脇に高さ約6メートルの支柱2本を建てた。看板には薄いピンク地に赤で「都をどり」とし、これまでより色使いを抑えた。
 市屋外広告物条例は新景観政策を受けて改正され、四条通以南の花見小路一帯はアーチ型広告の高さの上限が6メートルから4メートルに変更された。また、別の基準で市道にアーチ型広告を設ける場合、地上から4・5メートル以上の高さが必要とされている。
 同条例の規制は、花街の踊りの広告設置については努力義務にとどめている。しかし、市は新景観政策を機に「花街も今まで以上に景観に配慮してほしい」と要請していたため、同歌舞会がアーチ型から変更した。
 また、市は企業広告を看板の2割以下とする花街向けの目安も新設した。このため、花見小路通などに並べるぼんぼり約20基も、これまで六面の各面に「都をどり」と企業名を交互に記していたが、今回は各面の下部に小さく企業名を入れた。「鴨川をどり」(先斗町歌舞会など主催)と「京おどり」(宮川町歌舞会主催)でも同様にぼんぼりのデザインを変更したという。
 祇園甲部歌舞会の津田健次事務長は「アーチ型広告がなくなるのは寂しいが、新景観政策の意図をくみ風情を保つ看板にした。市民や観光客にも受け入れてもらえれば」と話している。
【2008年3月28日掲載】