京都新聞TOP > 政治・社会アーカイブ > 京都市新景観条例
インデックス

木造住宅の仕様開発

平安建材 「審査に時間」をクリア
新景観政策に対応させた住宅の完成予想図
 住宅建材商社の平安建材(京都市右京区)は、松下電工などと共同で、京都市の新景観政策に対応した木造住宅の仕様を開発した。仕様に基づく施工法や建材を工務店に提供し、市のデザイン基準をクリアしやすくする。五月七日から会員となる工務店を募集する。
 市の新景観政策は、市内を「美観地区」や「美観形成地区」などに大別、さらに地区の中も「旧市街地型」や「沿道型」など十二の類型に分けて住宅のデザイン基準を細かく規定している。家を建てるには地域ごとの基準に合わせる必要があるため、着工に時間がかかる要因として指摘されている。
 平安建材が手掛ける住宅仕様「京都の家『趣(おもむき)』」は和風を基調にした木造住宅で、松下電工やクボタ松下電工外装(大阪市)、YKKAP、関西電力と共同開発した。
 新景観政策が規定する特定こう配(約二十二度)で屋根の傾斜角を設計。建材も景観政策に配慮した瓦や外壁をそろえた。外観の組み合わせなどで二十四パターンの住宅が建てられ、施主への販売価格は二階建てで一坪あたり五十二万五千円からとする方針。
 平安建材から住宅仕様を提示された京都市市街地景観課は「建てる場所で細部の調整や変更は必要になるだろうが、デザイン基準の大本は押さえている。パッケージ化されているので審査しやすい」と評価している。
 平安建材の中村憲夫社長は「住宅仕様の趣旨を理解し、技術や資金力で一定水準にある工務店を三十店ぐらい会員にしたい。年間三百戸の建設を目標にしている」と話している。

【2008年4月30日掲載】