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100年後の京 街並み視覚化

京都市がデジタル模型作成へ 景観規制、活発議論狙う

 京都市は、100年後の景観を描いたデジタル模型を作成する。国内で例のない厳しい規制をかけた新景観政策の施行で、将来の街並みの変化を実感してもらうのが狙いだ。京都タワー(下京区)など景観論争が巻き起こった建築物は、残った場合となくなった場合の景観の違いを画面で分かるようにもする。
 市は2007年9月、建築物の高さやデザイン、広告看板の大きさなどに厳しい規制をかける新景観政策を導入したが、市民や企業に負担を強いる。市議会などから「規制を守ればどんな景観になるのか。『我慢』の先の理想像を示すべき」との指摘が出ているため、100年後の街の姿のイメージを市民に提示することにした。
 市によると、市中心部の「田の字」地区や住宅地、主要道路沿いなどの地域を選び、インターネット上の地図情報から、まず現状の街並みを作成。その後、新景観政策に適合する既存の建築物をモデルに、すべての建築物が規制適合したケースを想定し、パソコン上でデジタル模型を完成させる。マンションやビルの高さが下がり、和風家屋が立ち並ぶ風景が画面上に現れるという。
 また、激しい景観論争を呼んだ京都タワーや、京都駅ビル、京都ホテルの三施設は、残るケースと取り壊された場合の2パターンを示すことも検討する。できあがった模型は景観シンポジウムなどでも活用する。 。
 市都市計画局は「100年後の京都の景観を具体的に示すことで、景観議論を深めていきたい」としている

【2010年5月13日掲載】