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京大新病棟が完成

高さ規制 京都市特例第1号 ひさし屋根 東山の景観配慮
京都市の新景観政策による高さ規制の特例第1号となった京都大医学部付属病院の新病棟「積貞棟」(京都市左京区)

 京都市左京区の京都大医学部付属病院に新病棟「積貞(せきてい)棟」が完成し、今月末に診療を始める。市の新景観政策による高さ規制の特例第1号で、ひさしの深い屋根を採用するなど東山を背景とする景観に配慮しており、今後の特例の基準になりそうだ。
 積貞棟は、任天堂の山内溥相談役から75億円の寄付を受けて建設を計画した。地域の高さ規制20メートルを11メートル上回る約31メートルの建物だが、医療機関という公益性を考慮し、市景観審査会が建設許可の答申を出した。
 地上8階、地下1階建てで約300床を備える。がん治療を主な目的とし、複数の診療科が連携して、放射線治療と化学療法を同時に行うなど集学的治療を進める。「がん相談支援室」を設置し、看護師やソーシャルワーカーが治療や生活などの相談にも応じる。
 当初は昨年9月の完成を目指したが、新景観政策の実施で着工が遅れた。市によると、今のところ積貞棟のほかに高さ規制の特例が認められた例はないという。

【2010年5月14日掲載】