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京の案内板、景観に配慮

色はダークグレー、図記号大きく配置
 京都市は21日、観光客や市民に分かりやすい景観配慮型の観光案内板を統一するため、案内板の色や形、表記文字の基準などを示す「観光案内標識アップグレード指針」を発表した。中心市街地や東山エリアの観光地から整備を始め、2015年度末までに市内約800カ所に指針に沿った案内板を設ける。

観光地など800カ所整備へ

京都市が指針で示した立て看板型と矢羽根型の観光案内板モデル。ダークグレーを基調にし、文字量を抑えて見やすくした(京都市中京区、京都市役所)
 市内には、周辺地図や観光スポットの方向、通り名などを示す市管理の観光案内板が約1750枚ある。しかし、歩行者が見えにくい高さにあるなど自動車からの視点を重視した看板が多く、デザインの統一性もなかった。「歩くまち」にふさわしく、京都の町並みに合った案内板が必要と判断し、デザインの専門家や交通事業者らを交えた検討委員会で基準づくりを進めていた。

 指針では、駅前など交通拠点に整備する立て看板型、歩行者の頭上に掲げて観光地の方向や通り名を示す矢羽根型など4種を案内板の基本形として示した。板面の色はダークグレーとし、記載する文字量を抑えて見やすくするため、図記号を大きく配置するほか、日・英の2カ国語表記にとどめるとした。市だけでなく、民間事業者にも指針に沿った案内板を設置するよう求めていく。将来的にはインターネット網を活用し、近隣のイベントなどを映像で表示できる案内板の導入も検討する。

 本年度は京都文化博物館(中京区)や南禅寺(左京区)周辺などに指針に沿った案内板を設置し、15年度末までに計約2億6千万円かけて古い看板から順次新デザインに切り替えていく。

 指針を発表した門川大作市長は「歩行者の視点を大切にした案内板の整備で、公共交通優先のまちづくりを進めたい」と話した。

【2011年09月22日掲載】