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優勝 京都 |
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残り1.5キロ 木崎、こん身スパート |
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| 高校の後輩竹中(左)からたすきを受けた7区の小島。区間新の快走を見せた(第6中継点) |
京都のアンカー木崎良子(佛大)はその一瞬を逃さなかった。2位に7秒差の首位で走り出したあと、猛追してきた岡山・浦田、兵庫・勝又と連続でデッドヒートを展開した。8・5キロ付近、高低差数メートルの小さな坂を上り始めた時、勝又の足がわずかに鈍った。残り1・5キロ。「上りは誰だってきつい。今ならいける」と瞬時にピッチを上げて引き離し、劇的な逆転優勝を引き寄せた。
1区は早狩実紀(京都光華AC)が9年ぶりの6キロに手こずり、14位と出遅れた。あとに社会人はいない。2区西原加純(宮津高)は中継時に転倒した。3連覇を目指す京都の前に数々の壁が立ちはだかる。だがここからの展開に駅伝の醍醐味(だいごみ)が凝縮した。「駅伝だからこそ起きた逆転」と初采配(さいはい)を振るった十倉みゆき監督。選手たちは壁を一枚一枚はがすように力を振り絞り始めた。
左太ももを打ち、すり傷を負ったまま走った西原は順位を1つ上げた。初出場の3区鷹本結(蜂ケ岡中)は「ただ食らいついた」と13位をキープ。一見苦戦に見えた2、3区の頑張りが大反撃の序章となった。
3区を終え首位兵庫に57秒遅れと大差のまま。4区樋口紀子は「つぶれても突っ込むしかない」と立命大のエースを張る自らの足にかけて上りの4キロを押し通し、5年ぶりの区間賞で8人を抜いた。
さらに5区夏原育美(立命館宇治高)が区間2位で先頭から25秒差に詰め、6区竹中理沙(立命館宇治高)は区間賞。7区小島一恵(立命大)が区間新でトップ岡山を1秒差まで追い込んだ。「選手の勝負勘や闘争心は見事だった」と比護信子コーチが脱帽する猛追だった。
8区終盤、山崎彩夏(綾部中)が並走する岡山を引き離し、初めて首位に立った。集中の極みか。山崎はずっと「前に2人いる」と錯覚していたという。「ただ流れに乗ろうと前だけ見ていた」。初々しい中学生が見せた区間6位の快走は先輩たちの奮闘が生んだ。
初の女性だけの指導陣、実業団勢に頼らない構成と25回の節目を機に「新たな挑戦」(十倉監督)に徹した。京都の栄光の歴史を知る早狩が「こんなに強くうれしいと思える大会は初めて」としみじみと話す。レース前は若さが不安視されたが、ハイレベルなチームで育った学生、生徒たちは若くてもランナーとしての資質を備えていた。
そして一つの答えを出した。タイムは京都の歴代7位と過去の強力チームともそん色がない。近畿の他チーム監督が「このメンバーで勝つんだから本当に強い」とつぶやいた。地元の若い選手たちを育てて戦う、新たなチーム作りの可能性を示した優勝だった。
【2007年1月15日掲載】
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