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(4)4・7区(大学生)

―新勢力の台頭― 意識問われる4年間
練習前、思い思いに体をほぐす佛大の選手たち。自由な雰囲気の中で意識の高さが問われる(京都市左京区・佛大グラウンド)
■「競技への姿勢常に確認」
 2年前の全国女子駅伝。佛大3年だった京都のアンカー木崎良子は終盤で実業団選手に競り勝った。昨年も立命大2年の小島一恵がアンカーを務めて区間3位と力を見せつけた。実業団の有力ランナーがひしめくレースで2人が見せた快走は、近年の大学生の台頭を強く印象づけた。
 2人の五千メートルの自己記録は実業団クラスの15分台で、佛大の井上真樹コーチは「15分台の大学生なんて少し前はいなかったが、今は強豪校では珍しくなくなった」。全国女子駅伝に出場した大学生ランナーは10年前の33人から昨年は44人にまで増加。大学生が主力を担うチームも出てきた。
 かつては有力高校生ほど競技に集中できる実業団に進む傾向が強かった。しかし、この10年で実業団の数は半減。立命大の井元章夫監督は「高校生も、保護者も、将来の人生設計を考えて大学に進学するようになったのでは」と推測する。経済不況で企業スポーツの休廃部が相次ぐ中、安定を求める空気も高まっている。
 佛大のエース西原加純は宮津高時代から五千メートルを15分台で走る実力を誇った。複数の実業団から誘いを受けたが、選んだのは大学。「実業団は走ることが仕事になり、けがしたら終わり。厳しい世界でちゃんと走れるか不安だった」と理由を説明する。
 佛大のロード練習。けがから復帰を目指す女子選手が、途中で走るのをやめて歩きだした。思うように走れずに落ち込む姿を見た森川賢一監督は「大丈夫。必ず良くなるよ」と優しく励ました。授業でミーティングに遅れた選手には個別に対応もしている。同監督は「大学生はまだ子ども。きめ細かく見守らなければ」と言う。
 大学生になり行動範囲が広がれば、アルバイトや飲み会など「誘惑」も増える。佛大1年の吉本ひかりは高校時代、テレビや携帯電話も禁止されていた厳しい寮生活を過ごした。大学の寮は門限はあるものの制限ははるかに少ないだけに、「自分が陸上をおろそかにしないか不安。常に意識が競技に向いていることを確認している」。自由な環境での自己管理の難しさに気付いた。
 五輪メダリストの有森裕子さんや高橋尚子さんなど、大学卒業後に頭角を現して活躍した選手もいる。目先の勝利を求めて極限まで追い込むことは少なく、自分のペースで練習に打ち込める4年間。競技人生でランナーとしての意識を最も問われる時間を過ごしている。

■4・7区
 コースの距離やアップダウンは平均的な4、7区。それだけに選手の実力が反映されやすく、勝負の分岐点なることが多い。4区はチーム事情によって実業団、大学、高校生と起用が大きく分かれる。近年は力のある大学生を起用するケースが目立ってきた。
【2009年1月5日掲載】