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新生サンガ、迫力不足

5年ぶり開幕黒星

 サッカーJ2第1節は26日、西京極陸上競技場などで開幕し、11試合を行った。8年ぶりのJ1を目指す京都サンガFCは1-2で山形に敗れ、ホームでの開幕戦を勝利で飾れなかった。開幕戦の黒星は2012年以来5年ぶり。

 サンガは前半35分、相手のカウンターから瀬沼に先制を許した。後半12分にも闘莉王が与えたPKを鈴木に決められた。終了間際に、途中出場したルーキー岩崎の左クロスを、オリスが頭で合わせて1点を返したが及ばなかった。

 J3から昇格した大分はJ1から降格した福岡に2-1で競り勝った。降格組の名古屋は岡山を2-0、湘南は水戸を1-0で下した。50歳になった三浦が先発した横浜FCは松本を破った。

逆襲受け2失点

サンガ-山形 後半34分、相手ゴール前に上がり、競り合うサンガの闘莉王(西京極)
サンガ-山形 後半34分、相手ゴール前に上がり、競り合うサンガの闘莉王(西京極)

 攻撃サッカーを標ぼうする布部サンガが、シュート4本では物足りない。開幕戦独特の緊張感か、得点への焦りか。前がかりになって手薄なサイドを突かれて敗れ、新加入の闘莉王は「自分も含めてちょっと硬かった。簡単ではないが、前に行くサッカーをやり通す覚悟があるかどうか。まだまだ磨きをかけないと」と締め直した。

 布陣は山形と同じ3-4-3。互いの選手同士がマッチアップして1対1の局面が多くなる中、「選手が前に前にという意識で相手に捕まりにいき、ちょっと手詰まりになった」(布部監督)。

 選手間の距離は遠く、最終ラインの闘莉王から前線のエスクデロらにくさびのパスが入っても、その先がつながらない。狙いのサイド攻撃も相手に5バック気味にスペースを埋められ、影を潜めた。左MFの湯沢は「点を取りに行く時にチーム全体の連動が足りない」と反省。シュート0本に終わった大黒は「試合をやりながら合わせていくしかない」と課題を見つめる。

 2失点はともにボールを失った直後に浴びた速攻から。前半は、右MFの石櫃が攻め込んだ後の自陣スペースを突かれ、遠いサイドへのクロスから失点。後半も、間延びした中盤でボールを奪いきれず、ドリブル突破されて闘莉王がPKを献上した。

 後半30分過ぎから闘莉王が前線に上がり、直後に新外国人FWオリスも投入。長身を生かしたパワープレーで1点を返し、勝利への執念を見せたが「勝たないと意味がない」(オリス)。手堅い敵が並ぶJ2で、いかに攻撃の形を作れるか。早速、布部サンガに壁が立ちはだかった。

新人岩崎、一矢アシスト

サンガ-山形 後半にJリーグデビューを果たし、1アシストと活躍した岩崎(左)と仙頭=西京極
サンガ-山形 後半にJリーグデビューを果たし、1アシストと活躍した岩崎(左)と仙頭=西京極

 後半45分

 京都橘高から加入した注目の岩崎が開幕戦でプロデビューを果たし、輝きを放った。2点を追う後半14分、イ・ヨンジェに代わってピッチに立つと、終了間際に左サイドから右足で精度の高いクロスを送り、オリスのゴールをお膳立て。将来を期待されるU-19(19歳以下)日本代表のエースは「アシストはうれしい。一番若いのでどんどんチャレンジしたい。次は自分で決めたい」と意気込んだ。

 「おまえらで流れを変えてこい」。布部監督の指示を受け、高校の4年先輩の仙頭と一緒にピッチに送り出されると、持ち味の鋭い抜け出しと豊富な運動量を惜しみなく披露。当たり負けもせず、18歳と思えないほど堂々とプレーした。指揮官は「技術的にも高いところを見せてくれた。プロで十分にやっていける」と評価した。

 仙頭もボランチとして的確にボールをさばき、鋭いスルーパスも通して攻撃に変化を加えた。「守備の部分はまだまだだが、できるところと課題がはっきりした」と手応えを語った。

ミス出て間延び

 京都サンガ・布部監督の話
 いろいろな方の応援や支えがある中で結果を出せず正直悔しい。試合の入り方は悪くなかった。相手の高い最終ラインの背後を取るところでミスが出て陣形が間延びし、カウンターを受けて流れを渡した。先制されて少し引いてしまい、前にスピードアップできなくなった。選手が最後まで諦めずに戦ってくれたことは次につながる。

今のベスト出せた

 山形・木山監督の話
 ここ数年開幕戦で勝てていなかったが、今のベストプレーが出せた。闘莉王の脇を固めるDFはクロスに強いと思っていなかったので、クロスをしっかり入れるという思いに選手が応えてくれた。

【2017年02月27日掲載】