京都新聞TOP > スポーツニュース > 異例な状況にさまざまな声
インデックス

異例な状況にさまざまな声

選抜高校野球抽選会
東日本大震災の影響で抽選会に参加できなかった東北高と対戦が決まり、撮影ボード前に立つ大垣日大高の小財佑樹主将=15日午前、大阪市北区

 第83回選抜高校野球大会の組み合わせ抽選会が15日に開かれた。出場32校中、東日本大震災の被災地にある東北高(宮城)は参加できなかった。選抜大会の開催の可否が決まっていない異例な状況に、出場校からはさまざまな声が上がった。

 九州国際大付高(福岡)の若生正広監督は東北高OB。東北高ではダルビッシュ(日本ハム)を擁して、夏の甲子園大会で準優勝したこともある。現在も自宅は仙台市内だ。「今はみんな暗いと思う。宮城、仙台は野球の盛んな地域。ぜひ開催していただいて、勇気と力を与えてほしい」と強い口調だった。

 報徳学園高(兵庫)の永田裕治監督は1995年の阪神大震災を経験している。「被害にあっている方がたくさんいる。できるかどうか分からないけれど、こればかりはどうしようもない。(開催は)賛否両論あると思う」と複雑な表情だ。95年の選抜大会に報徳学園高は出場。「印象に深く残っている。とにかく頑張ろうということだった」と振り返った。

 開催が不透明な状況に、ベテラン監督の胸中も穏やかではない。明徳義塾高(高知)の馬淵史郎監督は「まだ決まってないが、大会ができるだけいいと思ってやらなあかん」と語る。智弁和歌山高の高嶋仁監督は「高校野球を通じて、人々が頑張ろうという気になればいい」と話した。

 東海大相模高(神奈川)の佐藤大貢主将は「野球をできない人が(被災地に)いる。いつか全国の高校球児が元気に野球をできればいい」と沈痛な面持ちだった。(共同通信)

【2011年3月15日掲載】