京都新聞TOP > スポーツニュース > 高校グラウンドで地区予選開幕
インデックス

高校グラウンドで地区予選開幕

高校野球の岩手沿岸北
近隣の住民が見守る中、宮古高のグラウンドで始まった春季岩手県大会沿岸北地区予選=14日午後、岩手県宮古市

 高校野球の春季岩手県大会地区予選は14日、東日本大震災で深刻な被害を受けた宮古市の高校などが参加する沿岸北地区でも始まった。震災の影響で予定していた球場が使えなくなり、同地区予選は公式戦では異例となる高校のグラウンドで実施。津波被害を乗り越えて実現した試合を、球児は全力でプレーした。

 会場となったのは宮古高。グラウンド脇のプレハブ小屋を大会本部とし、外野の周りを高さ約1メートルのネットで囲んだ。校舎前には試合を観戦する地域の人の姿があり、強風で乾いた砂が舞ってプレーが一時中断する場面もあった。

 第1試合には校舎が浸水し、生徒が近くの高校に一時的に移っている宮古工高が登場。今もグラウンドが使えないため、他校のグラウンドを借り、合同練習するなどして予選に臨んだが、岩泉高に4―10で敗れた。

 鈴木春主将(17)は「やれることをやろうと思ったが、結果に結び付かなくて残念」と悔しそうな表情。赤沼正博監督(43)は「選手は一生懸命やってくれた。負けてしまったけど、少しでも地域の方々に元気を与えられれば、それだけで幸せ」と話した。

 被害の大きかった岩手、宮城、福島の3県のうち、宮城、福島は春季大会を中止。春季東北大会も中止が決まっている。(共同通信)

【2011年5月14日掲載】