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龍谷大平安、初戦敗退

半世紀前Vメンバーがエール
アルプススタンドから後輩たちに声援を送る1951年の優勝投手大桑さん(中央)と56年の優勝キャプテンの吉川さん(右)=10日午後2時、兵庫県西宮市・甲子園球場

 2年ぶりに夏の甲子園に出場した龍谷大平安高を応援しようと、かつての優勝メンバーが10日、甲子園球場(兵庫県西宮市)の一塁側アルプススタンドに駆け付けた。偉大な先輩たちは、孫の年代にあたる選手の一投一打に拍手を送った。

 龍谷大平安高は、平安高時代の1938、51、56年と夏の甲子園で3度の優勝を果たしている。OBで元同高教諭の川崎泰市さん(78)が「栄冠を知る先輩たちの応援で、後輩を鼓舞しよう」と、同年代の野球部OBに初めて呼び掛け、51年と56年のメンバー計9人が集まった。

 51年のエース、大桑(旧姓・清水)宏員さん(78)=浜松市=は甲子園の5試合を1人で投げ抜いた。「初戦と言えば、いきなり本塁打を浴びたことを思い出す」と苦笑いし、後輩たちの雄姿に視線を注いだ。

 試合は五回まで0対0の緊迫した展開となった。56年に主将を務めた吉川鴻作さん(72)=大阪府吹田市=は「私の時は九回表に逆転したこともあった。大丈夫」と力強くチームを後押しした。

 3点を追う九回、OBたちは立ち上がって祈るようにグラウンドを見つめた。最後は力及ばず、55年ぶりの頂点への挑戦は終わったが、51年の外野手だった小口菊男さん(78)=高槻市=は「この場所に立てるほど野球に打ち込んだことを将来の糧にしてほしい」とエールを送った。

【2011年8月10日掲載】