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バスケ、被災チームが参戦模索

休止中のbjリーグ仙台
来季の継続参戦を模索するbjリーグ仙台の中村彰久代表=4月22日、仙台市青葉区

 バスケットボール男子、bjリーグの仙台は、東日本大震災の影響で今季途中での活動休止を余儀なくされた。広告収入の減少や客離れが想定され、経営の見通しは厳しい。そんな苦境でも中村彰久代表(40)は「何としても選手をコートに立たせる。バスケの火を消すわけにはいかない」と奮闘している。

 地震直後に活動をやめ、その後選手とコーチの契約を解除した。残り試合の入場料収入が消え、資金繰りが悪化したためだ。中村代表は「会社を清算するか、選手を解雇して来季を目指すか。二つに一つだった」と話す。3月は返済猶予や追加融資の要請に奔走。6月までの運転資金を確保したが、来季の展望を明確に描ける段階ではない。

 リーグ発足の2005年から参戦する仙台は親会社を持たない“市民球団”だ。スポンサー契約を結ぶ52社はすべて地元関連企業で、震災で打撃を受けた会社も多い。「続けて応援すると言ってくれている会社が大半だが、金額は8割になるか、5割になるのか…」(中村代表)。入場料収入も今季ベースの25%減を覚悟。例年2億5千万円程度の年間予算は大幅な削減を迫られそうだ。

 仙台市出身で、リーグの救済制度で京都へ移籍した日下光選手(28)は新天地で背番号89を背負ってプレーする。仙台のチーム名「89ERS」にちなんで選んだものだ。自らの去就も含めて来季の見通しは立たないが「仙台に対する思いは強い」と、存続を強く願う。(共同通信)

【2011年5月6日掲載】