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“浜口スタイル”浸透

bjリーグ・10連勝の京都
好調の京都をけん引する浜口ヘッドコーチ(野洲市総合体育館)

 目下10連勝と快進撃を続ける京都ハンナリーズ。西地区2位の好調ぶりを支えるのは、今季から指揮を執る浜口炎ヘッドコーチ(HC)だ。規律、信頼関係、ハードワーク…。新指揮官の指導スタイルや素顔に迫る。

 今季、選手の風貌が変化した。茶髪やひげは禁止され、イヤホンで音楽を聴いたりガムをかんだりする姿もない。浜口HCは「社会人として当然。子どもにはプレーをまねしてほしいから」と説明。整理整頓を怠る選手に雷を落とした事もあり「身の回りの事に気付けないとプレーにも現れる」。

 その反面「一方的に言っても選手は反発するだけ」とも。定期的に選手一人一人と面談を行うなど信頼関係の構築に心血を注ぐ。個性は認めつつ、国籍や年齢や実力で接し方は変えない。主将の瀬戸山は「軸がしっかりしている方なので、プレーしやすい」と話す。

 選手同士の関係、特に日本人と外国人のコミュニケーションについて「ある意味で練習よりも大切だ」と心を砕く。日本人が外国人を練習場まで送迎したり、一緒に食事したり、時間の共有を促す。当初は言葉の壁があったものの、日増しに雰囲気は良くなっている。

 このムードと歩調を合わせるように、浜口HCの代名詞「モーションオフェンス」も浸透。選手が状況に応じて次の一手を判断、互いの連係が磨かれるほどにプレーの質は高まる。実際、開幕8戦の1試合平均得点は71・9だったが、その後は83・8に急増している。

 10連勝を振り返り「守備リバウンドや相手の速攻への対応など課題は多い」と浜口HC。冷静な表情を崩さないが、名前の「炎」のように感情が爆発することも。10、11日の千葉戦では審判の判定や相手HCの態度に猛抗議し「本気だから。僕も戦わないと」と話す。

 選手にも練習中から「ファイトしよう」と口酸っぱく言う。24、25日は府立体育館で年内最後の秋田戦だ。「熱い応援をお願いしたい。一緒に戦いましょう」と、ファンにも力強く呼びかける。

【2011年12月19日掲載】