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元佛大監督藤原さん 福知山成美高でコーチ

高校野球
福知山成美高の野球部で投手陣を中心に指導する藤原コーチ(後方)=同高グラウンド

 元佛大硬式野球部監督の藤原孝仁さん(43)が福知山成美高でコーチとして奮闘している。9年間に及ぶ大学野球指導の経験を生かして投手陣を鍛える一方、昨年度に不祥事が起きた学校寮の再建も担い、寮監として生活指導に力を注ぐ。「高校生はみるみるうちに成長する。楽しい」とやりがいを実感している。

 藤原コーチは、投手として東山高から佛大に進み、京滋大学リーグで通算32勝を挙げた。社会人野球の丸勝でも活躍し、32歳で佛大のコーチに転身した。2005年からは監督を務め、5度のリーグ優勝を果たした。

 07年に監督を退任後、企業で働いていたが、「野球の現場に戻りたい」との思いを抑えられず、昨年から休日に東山高の野球部を指導していた。今春、福知山成美高の社会科の講師に採用され、野球部顧問になった。

 同高は2月、学校寮で野球部員による暴力事件が起き、半年間の対外試合禁止処分を受け、今夏の全国高校選手権京都大会に出場できなかった。再発防止のため、藤原コーチは週に4日、寮に寝泊まりし、食事や掃除の仕方に目を配る。自身も高校生の時、部内の不祥事で1年間の対外試合禁止処分を経験しており、「選手の気持ちは痛いほど分かる」。当時の思いを伝え、失意に沈む選手たちを励まし続けた。

 グラウンドでは、投手を中心に指導する。「大学野球は選手の色を形にする面白さがあるが、高校生は色がついていないので吸収が早く、教えがいがある」と目を細める。田所孝二監督(50)も「丁寧に指導するタイプなので高校野球向きでは。大学の指導も経験しているので助けられている」と全幅の信頼を置く。

 攻撃重視の伸び伸びとした「成美野球」に触れ、藤原コーチは「すごく勉強になっている」と言う。「スタッフとして、早く夏の大会を経験したい。そのために目の前のことを一生懸命やっていく」と冬場の練習の指導に向け、気持ちを高めている。

【2010年11月30日掲載】