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八幡商が逆転劇、スタンド沸騰

全国高校野球
帝京高に逆転勝ちし、大喜びする八幡商高の応援スタンド(兵庫県西宮市・甲子園球場)

 第93回全国高校野球選手権大会の2回戦に挑んだ八幡商業高は13日、九回に3点差をひっくり返す逆転劇を見せ帝京高(東東京)を打ち破った。1回戦に続いて飛び出した満塁本塁打に、八幡商アルプス席は「お祭り騒ぎ」の喜びよう。抜群の勝負強さを見せた選手を大拍手でたたえた。

 九回表、1点を返し、なおも1死満塁と続く逆転のチャンス。「頼む。打ってくれ」とアルプス席からは悲鳴のような声援が飛ぶ。5番の遠藤和哉君が振り抜いた打球が右翼席に飛び込むと、一瞬の静寂の後、耳をつんざくような大歓声がアルプス席に響いた。

 遠藤君の父、完二さん(46)は「まさか満塁ホームランになるなんて。信じられない」と声を震わせ、周囲の保護者らと抱き合った。野球部3年の巽紳也君(18)は「本当にすごい。胸のどきどきが収まらない」と喜びを爆発させた。

 八回までは連打が出ず、スコアボードに「0」が並ぶ苦しい試合展開だった。それでも、約3千人の同高応援団は諦めなかった。八幡商ナインの数人と少年野球で一緒に汗を流した種谷涼君(18)=香川県さぬき市=は「後半のワンチャンスに懸けてほしい」と声をからす。先発した吉中佑志投手の父、哲哉さん(48)も「丁寧にコーナーをついていればなんとかなる」と懸命に応援し続けた。

 逆転後の九回裏は、1球ごとに歓声が大きくなった。最後の打者を内野フライに打ち取ると歓喜の輪が広がり、「おめでとう。3回戦も頑張れ」と次戦へ向けて熱い声援が飛んだ。

【2011年8月13日掲載】