京都新聞TOP > スポーツニュース > 選抜チーム初の海外派遣へ
インデックス

選抜チーム初の海外派遣へ

京都府高野連
京都府高野連が行う初の海外派遣に向け、汗を流す選抜チームの選手たち(3日、京都市南区・鳥羽高)

 東南アジアでの野球の普及や現地の人たちと交流を深めるため、京都府高野連は21日から、府内の野球部員で結成した選抜チームをマレーシアとシンガポールに派遣する。府高野連が海外派遣を行うのは初めて。選手たちは、現地の高校生ら両国の人たちと合同練習を行い、野球の楽しさを伝える。

 野球が国際的な普及度の低さを理由に五輪種目から除外されたこともあり、今回の派遣は海外で競技を広げるのも狙い。2006年と07年に滋賀県高野連がミャンマーへ選抜チームや指導者を送るなど、近畿を中心に野球が浸透していない東南アジア諸国への派遣が増えている。

 府高野連は、海外派遣に対して高い目的意識を持っているかを見極めるため、希望する生徒に作文を課し、18校から1、2年生18人を選出。今夏の京都大会を制した龍谷大平安高や今秋の府大会で優勝した鳥羽高など強豪校の主力が多く、技術的にも高いレベルの選手がそろった。監督は龍谷大平安高の原田英彦監督(51)、コーチは立命館宇治高の卯瀧逸夫監督(62)と鳥羽高の山田知也監督(36)が務める。

 3日に京都市南区の鳥羽高で行った初練習では、キャッチボールや守備、バントなど、現地で指導する基本技術を練習した。1年で1人だけメンバー入りした大谷高の池田創太選手(16)は「英語はあいさつ程度しかできないが、何とか得意の打撃を教えたい。相手国の文化や言葉も学びたい」と意気込む。

 21日に出発してマレーシア入りし、23日にシンガポールへ移る。帰国は28日。両国で合同練習のほか、実戦も1試合ずつ行う。また、バットやボールなどの用具も現地に贈る。府高野連の井上明理事長(54)は「将来、『京都のおかげで野球が普及した』と言われるようになれば」と期待を込める。

【2011年12月09日掲載】