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「その時々、必ず楽しみを見つけてきた」 定年なし 何事にも全力

地域女性会で民踊を指導 香川佐代子さん(57)=中京区
着物を着て、地元の女性に「民踊」を教える香川さん(京都市中京区・城巽自治会館)

 地元の城巽学区をはじめ、朱雀第三、朱雀第五、乾、教業の計五学区の地域女性会で「民踊(みんよう)」を指導している。それぞれ毎月二回、夜七時から。週一回は京都市地域女性連合会の研修会に参加して、地域で教える民踊を習う。さらに伏見区の師匠について、日本舞踊のけいこにも励む。昼間は家業の工務店を手伝う。

 「ちっともじっとしてへんなあって、みんなに笑われます。でも、これは性分やからねえ」。右肩上がりの高揚した時代、自身もエネルギッシュに駆け抜けてきた。六歳から日本舞踊を始め、中学時代はバレーボールに熱中、高校生の時は珠算部、就職後は仕事第一、二十歳で結婚、三人の子育て、ママさんバレー、民踊…。何事にも全力投球でやってきた。

 「私だけやない。みんな一生懸命やったと思います。私はいつも熱中するものがあったから、いつも楽しかった」と笑う。民踊は民謡に合わせて踊る。年に一回の発表会。幕が上がり、ライトが当たる。「何年やっててもドキドキする。でも、この快感があるから続けるんです。一緒にやりませんかっ」。また笑う。

 団塊世代のリタイアが始まる。「それはサラリーマンさん。うちは自営業やから定年なし」。父親は七十五歳まで仕事をしていた。その姿が当たり前と思う。「元気なうちは動かんと。子どもたちには負けません」

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 今春から大量退職が始まる団塊の世代。男性がクローズアップされがちだが、女性たちは、同じ時代をどのように生き、これから何をしようとしているのか。「団塊」を中心に女性たちの暮らしや思いを毎週金曜日に紹介する。

【2007年3月2日掲載】