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「自分は自分。この人生しかない」 施設案内に充実の日々

環境ボランティア「エコメイト」 秋山直子さん(57)=西京区
自宅の裏庭で、葉が日差しを遮るゴーヤーのグリーンカーテンを手入れする秋山さん(京都市西京区)

 鳥などを飼っていた父の影響なのか、子どもの時から動物や植物が好きだった。子育て中は、主婦仲間の勉強会で、節水や服のリサイクルに取り組んでいたため、環境問題には関心があった。

 三年前、京(みやこ)エコロジーセンター(伏見区)がボランティアを募集しているのをテレビで見て、すぐに電話番号を控えた。環境問題を学ぶ半年間の養成講座を終え、今は「エコメイト」として月二回、センターの案内をする。

 大阪市生まれ。小学校は一学年十一クラスあった。クラス替えで続いて同じになるのは四、五人。「学校を替わるような感じ」があった。

 大学受験では、国立大の農学部を目指し、浪人した。二度目の受験は一九六九年。大学闘争の余波で東京大の入試が中止になるなど、混乱していた。国立大の農学部への進学はかなわず、私立大の文学部に入った。

 その時、高校時代の担任に言われた言葉が心に残る。「社会のせいにするなよ。努力が足らなかったと思え」。

 初志を大切に、翌年に農業が学べる短大に入り直した。衛生薬品会社の研究所で二年働き、結婚を機に退社した。

 「積極的に主張する方ではなく、多くの同世代の中では目立たなかった」という。周囲と比較して自分を否定することも多かったが、今は「自分は自分。この人生しかない。やりたいことを」と肩の荷が下りた。時間ができた今は、エコメイトのほか、山歩きに陶芸、英語学習と充実した日々を送っている。

【2007年8月24日掲載】