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「自信持ち主張できるように」 悩み語れる つながりを

京都ヘルパー連絡会代表世話人の一人 浦野喜代美さん(56)=右京区
ヘルパー仲間と話が弾む浦野さん(右)=京都市右京区

 ヘルパーとして京都市右京区内を自転車で回り、訪問看護師や京都難病団体連絡協議会の相談員もこなす多忙な毎日。でも「好きなことをしているから、とても充実している」と笑顔を見せる。

 ヘルパーの前は看護師として三十年間、主に難病の患者と接した。四十代になり、退院後の患者やお年寄りの幸せを考えるようになった。「五十歳からは納得できる働き方をしたい」と大学で地域福祉を学んだ。五十歳で退職し、ヘルパーになった。地域福祉の拠点づくりに取り組むNPO法人(特定非営利活動法人)のスタッフにもなった。

 ヘルパーは相手の気持ちや価値観を知り、関係を深めることが大切だ。時には柔軟な対応も必要という。治療を最優先する看護師との違いに最初は戸惑った。「その人らしい生き方を支えるのは同じ」と今は思う。

 富山市生まれ。高校卒業後、自由な空気にあこがれて京都の看護学校に入った。学生運動が盛んで「とても刺激的だった」。仕事は激務だった。当時、夜勤は一人で、月に十四日の時もあった。「パジャマと白衣の青春だったわね」。二十六歳で結婚。子育てをしながら仕事は続けた。

 昨年十二月に発足した「京都ヘルパー連絡会」では代表世話人を務める。一人で悩みを抱えるヘルパーが多い上、労働環境は恵まれていないのが現状だ。「ヘルパーは地域のお年寄りらを支える大切な存在。自信を持って主張できるようにヘルパーのつながりをつくりたい」

【2007年8月31日掲載】