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「児童もいい意味の競争心 養って」 伝統文化で世代交流を

百人一首を通し地域活動に取り組む 山科学区音羽川地域女性会会長
ヨウ田京子さん(59)=山科区
「女性会に若い人も増やしたい」と話すヨウ田さん ※ヨウは「涌」の「さんずい」偏が「土」のもの

 「伝統文化を通じて世代を越えた交流を」。昨年から毎月一度、地元の音羽川小を女性会メンバーが訪れ、児童やPTAと百人一首で遊びながら交流を重ねている。

 女性会の多くは七十代。この世代は昔、学校で百人一首を学んだと聞き、若い母親と打ち解けるのにいい題材だと考えた。「わたしの上と下の世代の橋渡しができれば」と、女性会で最年少にあたる自分の役割をそう受け止め、活動を始めた。女性会の提案にヨウ田さんと同年代の同小校長が快諾してくれた。「児童にいい意味の競争心も養ってほしい」という思いもあった。

 子どもの反応も上々だ。一年生でも必死に歌を覚えてくる子がいた。今月中旬には同小体育館で百人一首大会を開いた。児童に感想を聞いたアンケートには「とても楽しかった」「来年もやりたい」と、うれしい言葉が並んでいた。

 女性会に入ったのは十五年ほど前。当初は「会費を払うだけ」だったが、数年前に庶務の役職に就き、活動に深くかかわるようになった。

 左京区で生まれ、高校卒業後に一時はデザインの道を目指したが、結婚して四人の子育てに追われ夢はあきらめた。今は夫の不動産業を手伝うかたわら、服飾の販売もこなす。「今思えば、人と人をつなぐことが向いていた。これからは女性会にもっと若い人を増やしたい」と新たな目標を思い描く。

注)見出しの「ヨウ田」の「ヨウ」、本文の「ヨウ田」のヨウは「涌」の「さんずい」偏が「土」のもの

【2008年1月25日掲載】