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「着物の楽しさ伝えたい」 4月からの教室に意欲

着付け指導に携わる 山内みちこさん(60)=右京区
普段は洋服が多いという山内さん。「着物だと友達と競争になって華美になり過ぎちゃうから」と笑う(京都市右京区)

 結婚式場などで着物の着付けをして三十年になる。今年四月からは、京都市右京区中央老人福祉センターで着付け教室の講師を担当することになり、「着物の楽しさを伝え、地域にも広めたい」と意気込んでいる。  この道に入ったのは、友人に誘われて行った仲間内の着付け教室で、式場で着物を着る補助を頼まれたのがきっかけだった。習い初めて三日目のこと。「自分でも、むちゃだったと思いますが、困っている人は放っておけない。そういうところは、団塊っぽいかな」と苦笑する。

 おめでたい場に立ち会い、喜ばれる仕事は楽しい。ただ、「やる限りは、しっかり技術を付けたい」と、専門の学校で四年間、体系的に学び直し、多くの着付けを経験して腕を磨いてきた。形式にはこだわらず、若い人にはミニスカートのような斬新な着付けをすることもある。「形よりも、生活が楽しくなるような着方をしてもらいたい」と心掛けている。

 最近、指導することにも興味がわいてきた。昨夏、同センターの盆踊り教室で着付けの講師を担当し、受講生たちの生き生きとした目を見て、そんな思いをさらに強くした。「まだ六十歳」と声を弾ませ、「着物を通じてすてきな人たちと出会えるのが楽しみ」と、これから始まる教室を心待ちにしている。

【2008年2月8日掲載】