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体験型観光の住民ガイド養成

モニターツアー企画、誘客で地域盛り上げ

 府は綾部市東部地区で体験型観光のガイド養成事業を始めた。住民らが地元の自然や産業、特産品などを生かした体験企画を盛り込んだモニターツアーを実施。意見を集約して来年度以降に本格的な観光ルートを開発、地域おこしや都市住民の移住につなげる。

京都府、綾部で事業開始

綾部東部地域の体験型観光ツアーの開発に向けた行われた研修会(3日、綾部市鷹栖町・山家公民館)
綾部東部地域の体験型観光ツアーの開発に向けた行われた研修会(3日、綾部市鷹栖町・山家公民館)

 同市の上林や山家地域には「水源の里」の特産品作りや紙すき体験、農家民宿など観光資源が増えているが、誘客に結びつかない課題がある。このため2014年に地元住民団体などが設立した「あやべ観光交流ネットワーク推進協議会」が、観光客の受け入れ体制構築を目指し、15年度からグリーンツーリズムのインストラクター養成を進め、独自にモニターツアーを行ってきた。

 森の京都構想を進める府は中南丹地域で体験型観光を根付かせたい意向がある。先行した動きのある綾部東部地域でモデルケースを作るため府観光連盟を通じ事業を持ちかけた。

 事業では事前研修とモニターツアーを開催し、観光人材の育成を目指す。3日には同市鷹栖町の山家公民館で、古民家宿泊で海外観光客を呼び込む美山町の実践者を招き、初回研修をした。「地域をひとくくりにみて何ができるか考えてみては」との提案に、参加した地元関係者20人からは「ツアーの価格設定をどう考えるか」「行政との連携の仕方は」などの質問が出た。
 13日にも研修会、3月18、19日には農家民泊を使うモニターツアーを実施する。農家民泊を経営する工忠照幸さん(40)は「女性をターゲットに、地域の特性を生かし、見て食べて元気になる企画をしたい」と話している。

【2017年02月11日掲載】