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限界集落の事例 地元で生かそう

京都府中丹地域農業士会 綾部「水源の里」で研修会
フキ畑を視察し、担当者から説明を受ける府中丹地域農業士会のメンバーら(綾部市五泉町市志)

 府中丹地域農業士会(霜尾誠一会長)は七日、過疎高齢化で廃村が心配される限界集落「水源の里」で研修会を開いた。農村地域の過疎が問題となる中、活性化を図る限界集落の事例を学び、各地元で生かそうと熱心に視察などをした。

トチもち、フキ 特産品化を学ぶ

 水源の里は、綾部市東部の五つの集落。市が全国に先駆けて今年四月、条例を制定し、特産品開発などで集落の再生を目指している。
 農業士は府が認定し、農業の後継者育成や地域の振興に当たる。この日の研修会には綾部市、福知山市、舞鶴市から、OBも含め計二十六人が参加した。
 綾部市老富(おいとみ)町の老富会館で市担当者が、特産品開発や新規定住者の支援などを盛り込んだ水源の里条例について説明。この後、同町大唐内(おがらち)に住む西田愛子さん(63)がトチもちの特産品化に向けた実の保護などの取り組みを報告し「住民が生き生きとしてきた。休耕田に来年、もち米を作ることになった」などと述べた。
 午後からは、五泉(いいずみ)町市志(いちし)で特産品として栽培されているフキ畑を見学。参加した農業士OBで福知山市夜久野町額田の衣川清美さん(67)は「地元の恵みを生かして頑張っておられる姿に感銘を受けた。どの地域にも、他にないものがあるはず。地域と行政が一緒に見つけ出す努力をしたい」と話した

【2007年11月8日掲載】