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「限界集落」で意見交換 南丹 

検討委員と住民会議 京都府の過疎地域対策アクションプラン策定へ
限界集落で、過疎地対策の意見交換をする住民や専門家(南丹市美山町河内谷・河内谷集落センター)

 府の過疎地域対策アクションプラン(仮称)策定へ向けた政策検討会議が、南丹市美山町河内谷でこのほど開かれた。河内谷は同町の「限界集落」の一つで、同プラン政策検討委員と地元住民、行政関係者らが、ひざを交えて過疎の現状や課題を話し合った。

「獣害がひどい」「携帯通じず若者来ない」 「移住の空き家紹介は」「教育きめ細かく」

 府内には、六十五歳以上の住民が半数を占める限界集落が約百四十あるという。過疎や高齢化対策のための同プラン策定に向け、府は七月に検討委員会を設置した。委員は十五人で、第一回政策検討会議を同二十九日に京都市で開催、この日の第二回会議は実際の限界集落に出向いた。

 河内谷集落は、南丹市によると十八世帯四十人が住み、六十五歳以上の高齢化率65%。小、中学生はいない。検討会議には、検討委員十人、地元住民組織の役員、南丹市、京都府各職員ら計三十人余りが集まった。

 集落の景観や、暮らしぶりを見学した後、集落センターで意見を交わした。地元住民から「農業を頑張ってやるにも、シカやサルの獣害があまりにもひどくてしんどい」「携帯電話が通じないような集落では、若い人の定住は難しい」などの声が出た。

 検討委員らは「移住希望者へ空き家の紹介はできるのか」「学校が小規模になるが、かえってきめ細かい教育ができるのでは」「(都会と田舎の)二地域居住という暮らし方もある」などと話題を広げた。

 府は、九月に第三回会議を開く予定。その後、アクションプランを策定し、「早ければ来年度からでも何らかの具体的な過疎地対策に取り組みたい」(農村振興課)としている。

【2008年8月26日掲載】