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水源の里・定住促進住宅

集落に子どもの声期待
定住促進住宅の建設工事を見守る地元の住民たち(綾部市老富町)
 秋が深まり、色づく山に囲まれた福井県境に近い綾部市老富町大唐内。「水源の里」とされる集落を流れる小川のせせらぎに交じり、槌音(つちおと)が響く。綾部市営の「定住促進住宅」の建設現場だ。
 大唐内は過疎高齢化が著しく、六十五歳以上の住民が半数を超える「限界集落」。大唐内など五つの限界集落を水源の里として再生することを目指す市の条例が昨年四月に施行されたのを受け、住民たちはトチの実やフキなどを生かした特産品の開発、都市と農村の交流などに行政とともに取り組んできた。
 定住促進住宅も再生策の一環で、大唐内(十六世帯二十五人、高齢化率84%)と市茅野(六世帯十人、高齢化率100%)に各一棟、計約二千八百万円をかけて建設中。二棟とも古民家風の木造平屋建ての2LDK。家賃は月三万円。
 入居者の条件は単身ではなく、家族での入居▽五十歳未満▽別荘として利用するのではなく、地域に定住して活性化に貢献する▽世帯の収入は月額四十八万七千円以下−など。住宅は来年一月末に完成し、二月初旬から入居できる予定。
 大唐内に住む酒井聖義さん(80)は「十年ぶりに集落で子どもの声が聞けるようになれば」と期待。自治会長の西田昌一さん(67)は「高齢化が進む中で祭りや草刈りなど共同作業も積極的に手伝って」と望む。
 申し込み受け付けは十七日から二十八日まで。応募者多数の場合は選考。問い合わせは綾部市水源の里振興課上林いきいきセンターTEL0773(54)0095。

【2008年11月13日掲載】