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過疎高齢化進む綾部・奥上林地区

かやぶき旅館 今春開業
今春のオープンに向け、準備が進む綾部吉水の前で話す宮園さん(左)らスタッフ=綾部市睦寄町

 過疎高齢化が進む綾部市奥上林地区に今春、かやぶき屋根の旅館「綾部吉水」がオープンする。近くの農地で宿泊客の農業体験や、地元産の食材を使った料理の提供などを計画しており、地域の活性化が期待される。

 市東部の奥上林地区は市が活性化を図っている「水源の里」などの限界集落が点在し、地区全体で高齢化率が60%を超える。
 吉水は京都市東山区の円山公園と東京都中央区銀座に旅館を持つ。奥上林地区の睦寄町に誕生する吉水は三つ目の旅館で、いろりのあるかつての料理旅館を改修し、四月に正式にオープンする予定。中川誼美(よしみ)社長は「将来的には自分たちの手で作物を作りたい。宿のテーマはちょっと前の日本の暮らし」と話す。
 宿泊客には、高齢化が進む地域の農作業の手伝いやまき割り、ぞうきんがけなども希望により体験してもらう。料理は地元産の野菜や地鶏が中心。五部屋(計三十人)が宿泊可能で、一泊二食付きで一人八千五百円の予定。スタッフの宮園裕之さん(37)は「豊かな自然の中で、のんびりしてほしい」と客をいざなう。

【2009年1月8日掲載】