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特産トチの実守ろう

都市住民も参加 シカよけネット設置 綾部・水源の里
トチの実を守ろうとシカよけのネットを張る人たち(綾部市大唐内)

 過疎高齢化が進む綾部市東部の「水源の里」老富町と睦寄町古屋で22日、地域の特産品を生む貴重なトチノキを守る作業があり、奉仕で参加した都市住民らと地元の人が一緒になって汗を流した。

 水源の里の保全を目指す取り組みで同里連絡協議会、綾部市、府中丹広域振興局主催。作業には府北部をはじめ京都市、大阪府などから20−60代の26人が参加して、地元住民らと一緒に取り組んだ。

 午前中は老富町の市茅野、大唐内、栃の集落ごとに3班に分かれて実施。地域の特産品(トチモチなど)になるトチノキの実を守るため、シカよけネットの設置や補修ほか、昨年植えたトチノキ(22本)の周囲の下草刈りなどに励んだ。

 午後は、古屋地区の山の斜面などで、1キロにわたって設けられた約40本のトチノキのシカ柵ネットの補修に当たった。

 京丹後市から来た西井福子さん(61)は「過疎高齢化は人ごとではない。綾部の水源の里の取り組みを知りたくて参加した。地元にあるものを生かすことや郷土愛の大切さを感じた」と話していた。

 昼食は地元の女性らが山菜料理など準備。古屋で試作中のトチの実おかきなども振る舞われ、水源の上流と下流住民がなごやかに交流した。

【2009年8月23日掲載】