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「集落に夜明け来た」

綾部・水源の里 西宮から移住の一家歓迎 住民、笑顔で歓談
歓迎会で交流する橋本さん一家(右側)と住民たち=綾部市老富町

 過疎高齢化が著しい綾部市老富(おいとみ)町市茅野(いちがや)で六日、自然を求め都会から移り住んだ八人家族の歓迎会が開かれた。市茅野は高齢化率などから限界集落とされ、市が「水源の里」として再生を図っている地域。大家族の移住を地元住民は「人が減っていくばかりだったが、集落に夜明けが来た」と喜んでいる。

 家族は橋本光弘さん(40)、雅子さん(40)夫妻と一−十八歳の男女六人の子どもたち。兵庫県西宮市から綾部市が建てた定住促進住宅に先月、入居。光弘さんは市内の温泉施設で働き始めた。これで市茅野の高齢化率は六世帯十人の100%から55%まで下降。また、小学五年になる二女の入学で上林小の複式学級も解消される。

 集会所での歓迎会には全住民が出席し、手料理などを囲んだ。それぞれ自己紹介の後、前自治会長の三谷正樹さん(74)が「若い人が来てくれるのは願ってもないこと。地元も最大の支援をしたい」と乾杯のあいさつ。住民らは橋本さん一家と笑顔で歓談した。

 次男の拓哉君(13)は「バス停が遠く、携帯電話が通じない不便もあるけど、都会と違って静かで伸び伸び過ごせる」といい、光弘さんは「野生のシカやサルにも出会った。空気や水も良く、自然が豊かで最高の暮らし。ゆとりをみて農業もしていきたい」と満足そうに話していた。

【2009年4月7日掲載】