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トチモチ 次代に残そう

都会や地元住民 トチノキ植樹
植えたトチノキに土をかける地元住民ら(綾部市老富町)
 過疎高齢化が著しい限界集落とされ、綾部市が「水源の里」として活性化を図っている同市老富町市茅野(いちがや)で二十九日、トチノキの植樹が行われた。地元住民が都市住民と一緒に休耕田に植え、その実を使った特産品トチモチを次世代につなげたいとの願いを込めた。
 市東部の五つの限界集落の住民でつくる「水源の里連絡協議会」と府が初めて実施。植樹の地は、福井県境に近い五世帯十人、高齢化率100%の市茅野の休耕田三十アール。老富町の住民は昨年から伝統の知恵を生かしたトチモチの製造販売を始めており、今回の植樹で数十年後にできる実をトチモチ作りに役立てる。
 作業には同協議会のメンバーや水源の里サポーター、府の募集で京都市などから集まった「ふるさとボランティア」ら約六十人が参加した。二十年以上放置された休耕田に生えていたカヤなどを刈った後、重機で掘った穴に五メートルほどのトチノキを住民らが慎重に植えて、竹で四方から支えた。
 市茅野に住む稲垣一男さん(77)は「子どもたちが実をひろい、トチモチを作ってもらえればうれしい」と笑顔だった。
【2008年3月30日掲載】