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限界集落に新しい家族

福知山・稲葉地区 親子5人 4月から 「活気出る」歓迎
限界集落の稲葉地区に移住する山本さん一家と京都SEINEN団の清水理事長(右)=福知山市三和町上川合

 半数を超える住民が六十五歳以上で「限界集落」とされる福知山市三和町上川合の稲葉地区に、四月から家族五人が移り住む。山林や耕作放棄農地の再生に取り組むNPO法人(特定非営利活動法人)が定住者を募り、実現した。九世帯の地区住民らも「子どもの声で活気が出る」と期待している

 京都市左京区の画家山本晋也さん(41)と妻の小登美(さとみ)さん(41)が三−八歳の男の子三人と移住する。晋也さんは「自給自足、身近な物は何でも自分たちで作るという生活にあこがれていた。地区の人から生活の知恵を学びたい」と話す。
 福知山市三和町で農場を運営するNPO法人京都SEINEN団(京都市下京区)が昨年、会員向けの体験宿泊施設として空き家を買い取り、管理人をハローワークで募集した。同団の清水三雄理事長(67)は「今後も三和の限界集落へ定住者を呼び込み、活性化につなげたい」と話す。
 現在、山本さん一家は週末に現地を訪れ、家族総出で築四十年以上の家の改修にいそしんでいる。小登美さんは「訪れる度に三和に親しみを覚える。四月からの生活にわくわくする」と笑顔。地区の河内一郎組長(68)も「移住は大歓迎。こちらも助けてもらわないといけないので、協力していきたい」と話している。

【2009年2月18日掲載】