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500冊購入資金贈る

綾部出身の岡田さん 「水源の里」の絵本読んで
絵本について話し合う岡田さん(右)と四方市長=綾部市役所

 綾部市西新町出身の岡田吉樹さん(74)=兵庫県西宮市=が4日、水の大切さを描いた絵本「水の旅はるか」500冊の購入資金を綾部市に贈った。市教委は、市内の10小学校で6年の環境学習の教材として役立てる。

 絵本は、環境保全や水源の里について考えてもらおうと、市内の水源の里5集落でつくる水源の里連絡協議会(酒井聖義会長)が10月に作製した。32ページで、イラストは絵本作家の永田萠さん、文は童話作家の葉山祥鼎(しょうてい)さんが担当した。水源の「水天空(すいてんくう)」に生まれた童子「勇心」が海まで旅に出る。動物の暮らしや農作物の成長に触れたり、嵐や雷などに遭ったりする中で、勇心が流域の自然や人々の暮らしが水に支えられていることを知る物語。

 岡田さんは、大学時代に市の奨学金を利用した経験から子どもの教育の役に立てればと絵本寄贈を決意。子どもを大事にした母親の遺産の一部と合わせ、購入資金を市役所で四方八洲男市長に手渡した。岡田さんは「子どもたちが絵本を読んで、古里と自然を大切にする人に育ち、古里綾部が温かいまちであってほしい」と話した。

【2009年11月5日掲載】