京都新聞TOP > 政治・社会アーカイブ > 過疎に生きる「水源の里シンポ」
インデックス

地域づくり まずサル対策

南丹・園部の竹井、仁江地区 過疎高齢化で「考える会」 班組織、追い払い機材購入
サル追い払い用のエアガンの取り扱いや対策を確認する役員ら(南丹市園部町・仁江公民館)

 過疎高齢化に悩む南丹市園部町の竹井と仁江地区の住民が、地域づくりを目指す住民組織「竹井・仁江の将来を考える会」を設立し、議論を重ねている。具体策の一つとして年明けから、サルによる農作物被害への対策が動きだした。

 同町西部で隣接する両地区は、里山に囲まれた農村地域で人口約650人。高齢化率は30%を超えており、農林業への鳥獣害が深刻化している。

 こうした課題解決に向け、昨秋、府の里力再生事業の補助を受けて組織を設立した。会は住民全員で構成。これまで、農業問題と子育て世代に関する2度のワークショップを開いた。「自然豊かで子育てによい」「買い物など交通が不便」などの意見が集まり、役員や推進員約30人を中心に、事業計画などを検討してきた。

 最初に決まったのがサル対策だ。両地区には、兵庫県境付近を移動する群れが出没。柵や網では防ぎきれず、米や野菜への被害が深刻だった。このため各地区で対策班を組織し、エアガンなど追い払い用機材を購入した。

 今月2日の推進員会では、役員が機材の扱い方を紹介。府職員から「ここに来たら追われる、とサルに学習させるのが大事」と教わり、「サルが出たらすぐ追えるよう、普段家に居る人に協力をお願いして」などと、対策を確認した。

 今後は集めた意見を基に、年度内に事業計画をまとめて実行していく。谷義治会長は「人口が減る中、(高齢者が半数を占める)限界集落になるまでに何とかしないと。どんな地域を、どういう形で次代に引き継げるか考えていきたい」と話している。

【2011年2月22日掲載】