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若者の再犯  周囲の支援で防がねば

非行や犯罪で少年院に入った少年の約4割が、25歳までに何らかの再犯をしている-。法務省による初の追跡調査の結果が2011年版犯罪白書に紹介されている。
別の統計でも、一般刑法犯で摘発された少年のうち再犯者が占める割合は、過去最悪となった。
再犯の防止には就労など生活基盤の安定と周囲の支援が欠かせない。
白書によると、10年の刑法犯認知件数は戦後最多となった02年から8年連続で減少した。半面、過失による交通事故を除く一般刑法犯で摘発された中で、再犯の割合を示す再犯者率は過去最悪となった。刑務所に入るのが2回目以上となる再入者も全体の半数を超えており、2割が5度目以上だという。累犯受刑者の実態は深刻だ。
こうした状況を受け、法務省は今回初めて、少年院に入った経験のある人の追跡調査を行った。
04年1~3月に少年院を出た18~19歳の644人のうち、約4割が25歳までに罰金刑以上の刑事処分を受けたという。再犯の背景を確認できた人の3割が暴力団に入っている実態も分かった。
なぜ、罪を重ねてしまうのか。
法務省が少年鑑別所に入所した少年らに「悪いことを思いとどまらせる心のブレーキは何か」と尋ねたところ、7割近くが「家族」を挙げた。一方、「警察(摘発への恐れ)」は1割程度だった。
逆に再犯した要因を見ると「犯罪仲間との関係」が4割を超え、「学校や仕事が続かない」「まじめな友達がいない」が続く。再犯の要因となる交友関係を改善するためには、家族など周囲の協力がいかに大切かが見えてくる。
白書は立ち直った事例も紹介している。家庭に居づらくなり、その居場所を悪い仲間に求めるうちに暴力事件を起こした少年のケースでは、少年院で溶接などの資格を得たことを契機に自立への意識が芽生え、交友関係も変化した。
このほか、家族関係が修復されたことで更生につながった例や、少年院内での行事を契機に自信を取り戻し、薬物を自ら遠ざけることができた少年の事例もある。
いずれも一進一退を繰り返しながら、ある問題の改善が前進の契機となっている。非行を重ねる中で、抱える課題が複雑に絡み合ってしまった少年は少なくない。各機関が専門的な見地から、一人一人の立ち直りに向けて切れ目のない働きかけを行うことが大切だ。
少年院を出ても原則20歳になるまでは保護観察の対象で保護司らとの面接が義務付けられている。だが、観察終了後2年半以内に約8割が再犯に及んでいる。保護司は慢性的に足りず、高齢化も深刻だ。白書が指摘するように「責任ある社会の一員として再び包摂する」ための態勢整備が急がれる。

[京都新聞 2011年12月11日掲載]

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