テーマ 「国外10大ニュース」 「国内10大ニュース」 「京都10大ニュース」 「滋賀10大ニュース」
 共同通信は25日、京都新聞社など加盟新聞社、ラジオ・テレビ契約社との合同投票で2004年の10大ニュースを選んだ。

 国際ニュースでは、イラク情勢がトップを占め、チェチェンやスペインでのテロも世界の不安な未来を象徴。ブッシュ米大統領再選も安心感をもたらすには至らなかった。パレスチナ解放運動のシンボル、アラファト議長の死去や江沢民・中国軍事委主席の引退が世代交代を印象づけた。アテネ五輪、大リーグでの日本人選手の活躍が、日本に辛うじて元気を与えたといえそうだ。



 (1)イラク情勢混迷

 連合国暫定当局は6月28日、暫定政府に主権を移譲したが、その後も反米勢力の抵抗やイラク治安部隊などを標的としたテロはやまず、米兵死者は11月に、月間としては開戦以来最多の136人を記録。12月21日には北部モスル近郊で開戦以来最大規模の米軍基地への攻撃が発生。開戦当初からの死者は1300人を超えた。アブグレイブ刑務所での米兵による組織的ともみられるイラク人捕虜虐待も発覚。米調査団が、開戦時に大量破壊兵器は存在しなかったと議会に報告し、戦争の大義が大きく揺らいだ。

写真=攻撃を受け、米兵ら22人が死亡した、イラク北部モスルの米軍基地=12月21日(AP=共同)

 (2)ブッシュ米大統領再選

イラク戦争、テロ対策を主要な争点として11月2日に行われた米大統領選挙で、ブッシュ大統領が大接戦の末、民主党候補のケリー上院議員を破り、再選された。閣僚15人のうちパウエル国務長官ら7人の退任が確定。大統領は後任の国務長官に腹心のライス大統領補佐官を指名するなど、忠誠心を重視する人事を進めた。写真はワシントンでの勝利演説で笑顔のブッシュ氏=11月3日(ロイター=共同)

(3)アテネ五輪で日本大活躍

 108年ぶりに生誕の地アテネで8月に開かれた五輪で、日本は金16、銀9、銅12の計37と、史上最多のメダルを獲得。金は過去最多の1964年東京五輪と同数で、うち9個は女子選手が獲得した。平泳ぎで金メダルを取った北島康介の言葉「チョー気持ちいい」は流行語に。

アテネ五輪の男子100メートル平泳ぎで優勝、ガッツポーズを繰り返す北島康介選手=8月15日、アテネ・水泳センターメーンプール(共同)

 (4)米大リーグ シーズン最多安打

 マリナーズのイチローは今季通算262安打で大リーグの1シーズン最多安打記録を84年ぶりに更新。松井秀喜もヤンキースの主軸として活躍、リーグ優勝決定シリーズの記録を次々と塗り替えた。メッツの松井稼頭央は初打席初球の先頭打者本塁打で鮮烈デビューを果たした。

写真=米大リーグのジョージ・シスラーの年間最多安打記録を84年ぶりに塗り替え、歓声に応えるマリナーズのイチロー=10月1日、米シアトルのセーフコ・フィールド(共同)


(5)アラファト議長死去
 
 パレスチナ解放運動のシンボルだったヤセル・アラファトパレスチナ自治政府議長が、東エルサレムを首都とするパレスチナ国家樹立の夢がかなわないまま、11月11日、パリ郊外の軍病院で死去した。後継議長選挙は来年1月9日に実施されるが、イスラエルとの和平の先行きは依然不透明だ。


(6)チェチェン独立派が学校占拠

 ロシア南部・北オセチア共和国で9月1日、チェチェン独立派の武装集団が多数の児童らを人質にして学校を占拠。3日に特殊部隊が突入したが、人質300人以上が死亡する惨事となった。モスクワの地下鉄爆破、チェチェン共和国大統領爆殺、国内線旅客機2機の同時テロによる墜落も発生。再選で国内権力を強めたプーチン・ロシア大統領は治安対策として中央集権強化案を発表した。

武装集団に占拠されたロシア北オセチア共和国の学校からロシア軍兵士により救出される少女=9月1日(ロイター=共同)


(7)中国で権力継承完了

 中国共産党は9月19日の中央委総会で江沢民党中央軍事委主席の退任と胡錦濤党総書記の同主席就任を承認。胡氏が党、政府、軍の三権を掌握して権力の引き継ぎが終わった。
胡錦濤国家主席(左)と江沢民氏(新華社=共同)


(8)原油先物 初の50ドル台

 ニューヨーク市場の原油先物相場は9月27日、ナイジェリアの治安情勢などを理由とした投機で史上初めて1バレル=50ドルの大台を突破。10月に史上最高値の55.67ドルを付けた。その後も投機筋の思惑から下落と上昇の不安定な値動きを続け、今後の世界経済に暗雲を投げかける要因となった



 (9)アジアで鳥インフルエンザ猛威
 
 今年に入り東南アジアを中心に猛威を振るったH5N1型などの高病原性鳥インフルエンザは、世界保健機関(WHO)のまとめで、ベトナムで20人、タイで12人の計32人の死者を出した。各地の観光産業にも大きな打撃を与えた。

 (10)スペイン列車同時爆破

 スペインの首都マドリードの3鉄道駅で3月11日、アルカイダ系組織による列車同時爆破テロが発生、200人以上が死亡した。直後の14日に行われた総選挙では、イラク派遣部隊約1400人の撤退を掲げていた中道左派系野党の社会労働党が勝利し、同国部隊は5月に撤退を完了した。
写真=3月11日、アトーチャ駅で発生した列車爆破テロの瞬間(AP=共同)




2005年国外10大ニュース京都新聞TOPへ2003年国外10大ニュース