Kyoto Shimbun 1998.6.26

  
広がれ環境ネット
─<37>─

ポポフ日本支部

ゴリラ保護の活動支援

 赤道直下のアフリカ中央部に位置するコンゴ民主共和国(旧ザイール共和国)が活動の舞台。世界中でもコンゴ東部のカフジ・ビエガ国立公園周辺にだけ生息する東ローランド・ゴリラの保護を通じて、人と野生動物の共存を目指す現地NGO「ポレポレ基金(略称・ポポフ)」の活動を支援している。

 ポポフは、現地の若者が中心になって1992年に設立した。グループを組織して土壌や動植物相を調査したり、オリジナルのパンフレットや絵はがきを作って観光客に協力を求めるエコ・ツーリズムなどに取り組んでいる。ポポフ設立後ほどなく、ゴリラの調査にたびたびコンゴを訪れていた山極寿一・京都大助教授(46)が日本支部を発足させた。

展覧会場の一角に、コンゴから送られてく
る木彫りのゴリラや民芸品を並べてポポフ
活動の普及を目指す山極さん=中央=(京
都市中京区・堺町画廊)        

 日本支部の活動は、現地のポポフ会員が作ったポポフグッズの販売、ゴリラについての講演会や展覧会の開催など。車の部品を加工したゴリラの顔をかたどったキーホルダーやペンダント、バナナの葉を使った民芸品、絵はがきといったグッズを通信販売し、売り上げ金を現地ポポフの活動資金のために送っている。

 コンゴでは96年に紛争がぼっ発、政情不安から現地の活動はままならない。国立公園内に住み着いた隣国ルワンダの難民たちは生きるため、密猟や樹木の伐採を繰り返すなど、日本に届くのは暗いニュースばかりだ。

 「日本にいてもどかしいが、乗り出していく気はない」と山極さん。現地ポポフの会員バサボセ・カニュニさんも「コンゴ人が作ったポポフに誇りを持っている。ぼくたちの失敗で動物が減っても、ぼくたち自身で責任を負う。ポポフの存在自体を応援してもらいたい」と話す。


 ポポフ日本支部  山極さんが年1回ペースで発行している「ポポフニュース」の読者は、女性を中心に全国に約240人。7月7日から12日まで、中京区堺町通御池下ルの堺町画廊で、支援者の一人でゴリラ専門の画家阿部知暁さんの原画展を開催、ポポフの活動も紹介する。連絡先は京都市左京区北白川追分町、京都大学理学部人類進化論研究室、山極寿一助教授 電話 075(753)4108へ。
おわり

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