Kyoto Shimbun 1997.4.11

 地球環境 足元から保全  

2010年度CO2総排出量
京都府が削減目標を提示

 京都府は11日、府の地球環境保全行動計画「京(きょう)と地球(アース)の共生計画」を策定した。地球温暖化の原因となる二酸化炭素(CO2)の削減目標を示し、環境に配慮したライフスタイル創造などの行動プログラムを示している。今年12月に地球温暖化防止京都会議(COP3)が開かれることから、府は「地球温暖化防止行動計画とも位置づけ、地元から地球環境保全の取り組みを広げていきたい」としている。この日午前の記者会見で、荒巻禎一知事が明らかにした。

 90年度のレベルに家庭、企業も努力を
 行動計画策定

 行動計画では、府内の1990年度時点のCO2排出量を、全国総排出量の1.2%に当たる392万トン(炭素換算)と推計。2010年度の排出量を、90年度レベルに削減することを目標に掲げている。

 総排出量削減のため、産業、家庭生活、運輸、廃棄物の各部門で省エネ技術の開発・普及や物流合理化、車の燃費改善、廃棄物抑制などの対策が必要と指摘。何ら対策を講じなければ、90年度比で30%増となるが、企業や家庭の努力次第で、3%増程度に抑え込めると試算している。

 また、府民や企業、行政の責務を示す基本方向として、環境に配慮したライフスタイルや社会システムづくりなどを示し、実現に向け、ごみ減量化や新エネルギーの導入、リサイクルシステムの形成など19の行動プログラムを提起。京都を訪れる観光旅行者にも協力を求める、としている。

 このほか、1日にテレビ視聴を30分短縮すると、府全体で綾部市の世帯数に相当する約1万1,500世帯の半年分のCO2を削減できる―など省エネの具体例を紹介。今年2月の環境家計簿モニターなどから寄せられたエコライフに関する意見・提案も示している。

 行動計画は、92年の国連地球サミットの合意を受け、各国の地方自治体が作成している。府は昨年、「府環境を守り育てる条例」を策定しており、行動計画は同条例の指針となる。


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