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温室効果ガス 「2000年までに1990年レベルへ」 目標達成5カ国だけ 【ボン24日地球環境問題取材班 山内康敬】地球温暖化防止京都会議に向けてボン市内で開かれている特別会合で、主要加盟国が条約事務局に提出した温室効果ガスの排出予測に関する報告書が24日、明らかになった。報告書によると、条約が先進国に求めている「2000年までに温室効果ガス排出量を1990年レベルに戻す」という努力目標を達成できるのはドイツ、イギリスなど5カ国に過ぎないことが分かった。日本は事務局に報告書を提出していない。 報告書は、米国、英国、フランス、ドイツ、オランダなど17カ国が6月までに条約事務局に提出した国別報告書をまとめた。 2000年時点の二酸化炭素(CO2)排出量は、チェコが1990年比17%減、ドイツが同12%減、オーストリアとスイスが同7%減、イギリスが同5%減で、1990年レベルを下回るのは5カ国にとどまる見通し。この結果、温室効果ガスの努力目標達成も5カ国にとどまる。逆に、アイスランドは26%増、ニュージーランドとノルウェーは22%増、アイルランドは14%増、米国は11%増など、軒並み増加が予想されている。 さらに、2010年時点のCO2排出予測では、1990年レベルを下回る国は4カ国に減る見通し。 一方、メタン、亜酸化窒素、フロンなど他の温室効果ガスや植林によるCO2の吸収効果を勘案した計算方法でも、2000年時点の温室効果ガス排出量で1990年レベル以下に抑えられるのは、チェコ、スロバキア、イギリス、スイス、オランダの5カ国にとどまり、2010年には3カ国まで減る見通し。ドイツやフランスは、森林の効果などの算入に反対の立場から、この計算方法での数値は報告していない。 報告について、グリーンピース気候問題担当の松本泰子さんは「各国の自主努力頼みでは、排出ガスが減らず、地球温暖化を防げないことがはっきりした。日本のように国別報告書さえ提出していない国もある。京都議定書はガス削減を義務づけるものでなければならない」と指摘している。 |