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CO2 一律15%削減 EUこだわらず 国ごとの「差異化」容認 日本に歩み寄り 12月に開かれる地球温暖化防止京都会議で討議する二酸化炭素(CO2)など温室効果ガスの排出削減について、欧州連合(EU)が従来、要求していた先進各国の一律15%削減にこだわらず、日本提案のような国ごとに削減率が異なる「差異化」などを容認する考えを日本政府に伝えていたことが15日、明らかになった。 EUが「差異化」に柔軟姿勢を示したことで、日本とEUが歩み寄り、京都会議に向け議定書作成交渉が前進する可能性が出てきた。ただ、EUは2010年までに1990年比で先進国全体で15%削減の主張は変えておらず、上限に削減目標5%を設定する日本案との調整は難航しそうだ。 温暖化防止会議で温室効果ガスの削減義務を負うのは、経済協力開発機構(OECD)加盟国とロシア、東欧諸国を加えた35カ国。これとは別にEU自体も一つの主権国家の資格で含まれている。 EUは、これまでは一律15%削減を主張しながら、EU加盟国内では30%削減から40%増までを認めている。これに対し日本は「他国には一律削減を義務付けながら、EU内だけで差異化を認めており不公平」などと批判。小渕恵三外相が9月下旬、ニューヨークでクック英外相と会談し、こうした点を指摘した上で「EU案での合意は困難」と強調した。 EU非加盟国のノルウェーなども「隣国のスウェーデンは加盟国で5%増を認められている」として、EU案に不満を表明している。 こうした批判を受け、EUとしては非EU各国で差異化の目標値を設定したり、EUと同様に数カ国が合同で削減義務を負う方式をとることなどを認めた方が、交渉を有利に進められると判断したようだ。 ただ、非EU国にとっては、25%削減を引き受けEU全体の削減に大きく貢献しているドイツのような国を探し出すのは容易ではない。このため、国同士で排出枠を売買できる排出権取引の導入が今後の課題になるとみられる。
欧州連合(EU)案 二酸化炭素(CO2)など三種類の温室効果ガスの排出を2010年に1990年比で一律15%削減する。EUは加盟国ごとに目標が違うが、全体として削減目標を達成するとの立場を取る。日本や米国など他の先進国は(1)15%の削減率は非現実的である(2)EUと加盟各国との削減責任の関係があいまい(3)EU内には40%も増やせる国があるため発展途上国に排出の抑制・削減を求めにくくなる―などを理由に反対している。 |