Kyoto Shimbun 1997.10.6 【UNFCCC-COP3/KYOTO】

 京都会議成功に不安
 もう少し大胆でも…
 CO2削減政府案 波紋広がる地元

 「二酸化炭素などの温室効果ガスを一九九〇年比で平均五%削減する」という日本案が発表された六日、十二月の地球温暖化防止京都会議の開催地となる京都では、「やっと日本の提案がまとまった」という安堵の声と「削減幅が小さすぎて、これでは温暖化を防げない」という批判が交錯し、受け入れ準備を進めてきた市民団体や行政関係者の間に波紋が広がった。

 NGO

 全国の市民団体でつくる気候フォーラム(京都市中京区)は、浅岡美恵事務局長らが同日朝、急きょ記者会見。「予想を超えてひどい提案。中身をよく読むと、実質、ゼロ削減に等しい。温暖化対策に後ろ向きの米・豪に、なぜここまで迎合しなくてはならないのか。京都会議つぶしとしか思えない」と落胆を隠せない様子で語った。

 京都市

 独自の削減数値目標一〇%を打ち出している京都市の内藤俊夫・環境保全室長(地球温暖化防止京都会議推進室長)は「京都市地球温暖化対策地域推進計画を通り、引き続き一〇%目標に全力を挙げる決意だ」とコメント。基本的に政府案について言える立場にないとしており、「今後、国において地球温暖化防止の各種施策が積極的に展開されることを期待している」と述べるにとどまった。

 経済界

 京都商工会議所の稲盛和夫会頭(京セラ名誉会長)は、五%削減という数値目標の設定を一定評価しならがらも、「議長国自ら痛みを引き受け、イニシアチブを発揮する意味では、少し大胆な計画があっても良かったのではないか」と、さらなる踏み込みに期待を示した。


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