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「大国」に警戒感も 圧力増、許されぬ 米の柔軟姿勢は評価
地球温暖化防止策で先進国に積極的な取り組みを求めている途上国グループの各国は、ゴア米副大統領の演説に、期待と不安の入り混じった表情で聞き入った。 産油国サウジアラビア政府代表団のセイ・アル・コーリー氏は、ゴア副大統領がより柔軟な姿勢で交渉に臨む方針を示したことについて、「合意までには多くの問題があり、どの点で柔軟な対応をするのかがわからない。米国の今後の出方を見守りたい」と慎重な姿勢。「途上国に新たな温暖化防止義務を課す点だけは絶対に応じられない」と口調を強めた。 インドネシア代表団のバガス・ハプソロさんは「副大統領が柔軟な姿勢を見せたことで、会議の雰囲気はなごやかになるかもしれないが、内容はすでに提案されたことばかりで、何も新しくない。この程度の内容ならわざわざスピーチに来る必要はなかった」としんらつに語った。 また、フィリピン代表団のセシール・アルバレス上院議員は公害被害者とともに記者会見。ゴア副大統領の柔軟姿勢を評価する一方、「温暖化や大気汚染が人体に与えている悪影響の深刻さをさらにアピールし、先進国が率先して温室効果ガスを削減するよう求めていきたい」と強調した。
環境NGOの各団体は早朝からキャンペーン活動を繰り広げ、ゴア米副大統領や橋本首相の演説に注目していたが、テレビモニターで内容が伝わると批判の声があがった。 環境保護団体「グリーンピース」は、会議前に南極の水を入れた小びんや「ゴア副大統領、南極が溶けてしまう」と記した文書を各国の政府代表に配り、温暖化の危機をアピールした。橋本首相の演説が終わるとすぐ、「議長国としての演説でこそ大幅な削減数値を提示すべき。リーダーシップをうたっているにもかかわらず、演説直後に会場を去るのはおかしい」とのコメントを出した。 一方、ゴア副大統領の演説に対し、「WWF(世界自然保護基金)」や「地球の友」も、報道陣の前で次々と声明を発表。「具体的な削減目標などが何も示されず、中身のない主張」と厳しい批判や失望の声が相次いだ。米のエネルギー関連団体でつくる産業NGO「地球気候連合」は「規制の柔軟性を高めるとの副大統領の発言は問題だ。実行されれば米の経済発展に大損害をもたらす」と、警戒感を強めた。 |