Kyoto Shimbun 1997.12.9 【UNFCCC-COP3/KYOTO】

 ガス数など交渉の余地
 米副大統領会見

記者会見するゴア米副大統領(京都市左京区、国立京都国際会館)

 地球温暖化防止京都会議に出席したアル・ゴア米副大統領は八日夜、国立京都国際会館内で記者会見し「京都の成功はこの上なく重要だ。立場の違いは大きく、課題も多いが、楽観している」と見通しを述べ、演説の中の柔軟性については「削減対象ガスの種類や、CO2吸収源の扱いなどパッケージとして解釈している」と説明した。

 ゴア副大統領は「より柔軟性を持って交渉するよう指示した」と述べた演説について「交渉団には、新たな柔軟性の意味を、はっきりと伝えてある。今はまだ交渉の途中で、明かせない」と明言を避けた。

 しかし「削減対象ガスの種類や、CO2吸収源の扱いなどパッケージとして解釈している。いずれも数値目標にかかわってくる」とも語り、そうした課題の扱いによっては、数値目標での譲歩の可能性も示唆。「先進国の目標は削減だが、個別の国については言えない」と話した。

 また、米国が途上国にも将来の削減義務を負うよう求めている問題に質問が集中したが、ゴア副大統領は「途上国の意味ある参加、の中身については交渉中だが、カギとなる途上国にかんする何らかの合意が必要だ。しかし、最貧国には技術も資金もなく、先進国と同じことを求めるわけにはいかない。議定書案の十条(自発的参加条項)は、途上国に選択の余地を与えるだろう」と述べた。

 ゴア副大統領は八日朝、入洛し本会議で演説したほか、橋本首相や大木浩・京都会議議長(環境庁長官)、欧州諸国や小島しょ国、環境保護団体の代表らと精力的に会談し、同日夜、関西空港から離日した。


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