Kyoto Shimbun 1997.12.10 【UNFCCC-COP3/KYOTO】

 エ議長案
 環境NGO 一斉に反発

議長案に対して反発する海外NGOの合同会見(イベントホール内のNGOルーム)
 エストラーダ全体委員会議長が九日に示した議定書案に対して、内外の環境NGOは「数値目標が低いうえ、抜け道だらけでとうてい受け入れられない」と一斉に反発を示した。

 世界の環境NGOでつくる気候行動ネットワーク(CAN)は午後八時半から緊急会見した。グリーンピースのビル・ヘアー気候変動政策部長は「代替フロンを先送りにし、排出権取引に上限がないなど、スイスチーズのように抜け穴だらけの案で、現在の危機を回避するにはとても不十分」と批判した。

 グリーンピース・ジャパンの松本泰子さんは「数字に基づかない政治的な差異化。ノルウエーなど豊かな国に(排出量)増加を許すことは、条約そのものの信頼性を失わさせる。これは単なる議長案で、各国の個別交渉では、これより高い数値が出ており、まだ期待は捨てない」と語った。

 国内NGOの気候フォーラムの浅岡美恵事務局長は「非常に低い目標だ。日本だけがマイナス四・五%という半端な数字になっているのが不思議だ。いかに日本がリーダーシップを発揮できていないかを示している。(橋本首相らが)明確な政治姿勢を示すべき時」と訴えた。


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