Kyoto Shimbun 1997.12.10 【UNFCCC-COP3/KYOTO】

 生き物たちの危機知って
 参院議員や京大教授ら  論文集を緊急出版

京都会議のために緊急出版された「温暖化に追われる生き物たち」
 京都会議に合わせて、国内の動植物や生態系の研究者らが、気候変動と生物多様性の二つの問題の関連を具体的事例をあげて解き明かした論文集「温暖化に追われる生き物たち―生物多様性からの視点」を緊急出版した。

 本は国際自然保護連合副会長の堂本暁子参議院議員と、京都大の岩槻邦男教授が中心になってまとめた。京都会議開催のわずか四カ月前に企画がまとまり、実質的な執筆期間は約一カ月しかなかったにも関わらず、二十人もの研究者が原稿を寄せた。

 産卵時の砂の中の温度が二九度以上になるとメスばかりがうまれる―といったウミガメの生態や、湖、沼、湿原などの開発により、淡水に育つ水草の三分の一以上が絶滅の危機にさらされている現状など、温暖化による生物への深刻な影響が報告されている。一冊三千円。築地書館刊。


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