Kyoto Shimbun 1997.12.12

 どう6%減 大きな「宿題」
 身の回り あれこれ変えなきゃ

京都会議の会場内にできた
ごみの山(京都市左京区の
国立京都国際会館)   

 地球温暖化防止京都会議が11日、京都議定書を採択して幕を閉じた。議定書は日本に対し、温室効果ガスを2010年の前後5年間に1990年比で6%減らすよう求めている。住みよい未来の地球環境を守るため、わたしたちに課せられた「宿題」だ。京都会議の閉幕は同時に、目標に向けてライフスタイルを見直す出発点でもある。

 「6%は少ないように聞こえるけど、自分で減らすとなると大きい」。京都教育大付属桃山中学の1年、伊藤野乃さん(13)=京都市伏見区=は言う。

 伊藤さんは今年の夏休みの自由研究で、自宅から排出される二酸化炭素(CO2)の量を計算した。自家用車のガソリンと灯油、電気、ガスの月間消費量と、ごみの重量の5項目を調べ、換算表に当てはめる。4人家族で年間10トン341キログラム、一人あたり2.6トンとなった。

 温暖化防止のため、この数字を減らすには。「テレビをつけっ放しにしない。あとは…」。伊藤さんは考え込んだ。

市民の声
マイカー自粛、ふろ2日に1回…

 環境NGO「ネットワーク地球村」の池側恵美子さん(31)は、「6%という低い数値目標と関係なく、自分にできることから始めよう」と呼びかける。

 マイカー利用を半分にすると12%減、お風呂を2日に1回にすると5%減など。「一家団らんでCO2を減らそう」とも。「家族の生活時間がばらばらだと、電子レンジで食事を温め直したり、お風呂の追い炊きな ど無駄が多い。テレビもエアコンも一台で済めば節電できる」という。

 一方、NGO「環境市民」(京都市中京区)チーフコーディネーターのスギ本育生さん(44)は「我慢することが環境にやさしい生活ではない」と話す。野菜を買う時に、ハウス栽培で季節外れより露地栽培で旬のものを選ぶ。露地栽培の方が味が良く、栄養も豊富で安全性も高いのに、栽培にかかるエネルギーが少なくて済む、という。

 「見かけの便利さではなく、本来の豊かさを価値判断の基準にすれば、自然と温暖化防止を実践できる」と、身近なところからの意識改革を訴えている。


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